【第二新卒向け】職務経歴書の書き方|参考フォーマットと成功のコツ

公開日:2024年08月31日

更新日:2025年03月03日

株式会社スタルジー代表の飯塚

株式会社スタルジー代表の飯塚(職業紹介責任者)

第二新卒の職務経歴書書き方

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株式会社スタルジー代表の飯塚

執筆者名:株式会社スタルジー代表の飯塚(職業紹介責任者)

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株式会社スタルジー代表の飯塚と申します。これまで厚生労働省指定の職業紹介責任者として多くの方々の転職活動を支援してきました。また、前職では求人事業や人材紹介事業で業界トップシェアを持つ東証プライム市場上場企業に勤め、人材市場全般に関する深い知見を培いました。現在は、これまでの経験を活かし、転職活動に役立つ情報を発信するライターとしても活動しています。履歴書や職務経歴書はあなたの第一印象を左右する重要なツールです。Kakeashiを通じて、どんな職種や状況でも効果的な履歴書や職務経歴書作成をサポートできる記事をお届けします。

第二新卒として転職活動を始めると、「職務経歴書に書くことがない…」と悩む方は多いのではないでしょうか?社会人経験が浅いからこそ、自信を持ってアピールできる実績が少なく、何をどう書けばいいのか迷うことも。

そんな悩みを解決するために、この記事では第二新卒向けに職務経歴書の書き方や参考フォーマット、採用担当者に響くポイントをわかりやすく紹介します。

職務経歴書ってなに?第二新卒に必要な理由とその役割

職務経歴書は、これまでの職歴や業務内容を具体的にまとめた書類で、新卒での就職活動では使いませんが、転職活動においては応募者のスキルや経験を採用担当者に伝える重要なツールです。

特に第二新卒の場合、社会人経験が短いため「どれだけ書けるだろう?」と感じるかもしれませんが、職務経歴書は単に実績を羅列するだけのものではありません。

自分の成長とスキルを伝える場

第二新卒の職務経歴書では、在籍期間が短い職務経験でも、自分が学んだことやスキルの成長を明確に伝えることが重要です。

たとえ実績が目に見えて少なくても、プロジェクトに参加した経験や業務改善に貢献した点、学び取ったスキルをしっかりアピールすることで、企業に自分のポテンシャルを伝えられます。

人柄と仕事への姿勢を見せるチャンス

職務経歴書は、単に職歴だけでなく、あなたの仕事への姿勢や価値観を伝える場でもあります。「未経験だからこそ学び続けたい」という姿勢や、短期間であっても何を達成したかなど、自分の意欲を表現することで、採用担当者に好印象を与えることができます。

第二新卒の転職では、即戦力採用というよりも今後の成長やフィット感が重視されることが多いため、職務経歴書を通して自分の強みや熱意をしっかりと伝えましょう。

第二新卒における職務経歴書の基本フォーマット

決まった形式がない職務経歴書ですが、一般的に使われるフォーマットを見ていきましょう。

個人情報

氏名、連絡先(電話番号、メールアドレス)、住所を記載します。正確にまとめ、シンプルで読みやすいフォーマットにしましょう。

学歴

最終学歴から学校名、専攻、修了年月を記載します。特に第二新卒の場合、学歴はアピールポイントのひとつ。専攻での学びや関連するプロジェクトが応募企業に関係する場合は積極的に記載します。

職歴

会社名、部署、役職、在職期間、業務内容を記載します。第二新卒の場合、たとえ1年や半年以下など職歴が短くても、そこで学んだスキルや成長したポイントを強調します。

短い職歴でもどのように課題を乗り越えたか、具体的なエピソードがあれば記載しましょう。

スキル

語学力やITスキルなど、業務に直接関連するスキルを具体的に記載します。業務経験外で身につけたスキルや資格も積極的に記載すると、幅広い能力をアピールできます。特に自主的に学んだものは企業に対してポジティブな印象を与えます。

自己PR

自分の強みや特長を簡潔に伝えます。過去の経験から得た学びや成功事例を交え、自分の価値観やアプローチの仕方がどのように役立つかを強調しましょう。

特に第二新卒の場合、若さや柔軟性、成長意欲をアピールすると良いです。また、職歴があまりない場合は、学生時代に得たスキルや経験ついて書いても問題ありません。

自己PRは多くの人が悩む項目ですが、自分の強みや実績を具体的に伝え、応募先の求める人物像と合致する点を強調することがポイントです。過去の経験やスキルを活かしてどのように貢献できるかを示すようにしましょう。

志望動機

応募する企業に共感した理由や、自分がどのように貢献できるかを具体的に述べます。企業の事業内容やビジョンに対する理解を示し、将来的にどう成長し、どのように企業に貢献したいかを記載します。

志望動機を書く際のポイントは、「なぜその企業なのか」を意識し、熱意が伝わる内容にすることです。さらに、自分の経験やスキルと企業の強みを結びつけ、具体的なエピソードを交えることで説得力を高めることを意識しましょう。

資格・免許

保有する資格や免許を記載します。業務に直結する資格(例:TOEIC、簿記、運転免許など)のみ記載し、取得予定の資格は含めないようにしましょう。必要に応じて、面接時に取得予定について言及するのが適切です。

第二新卒の職務経歴書で採用担当者がチェックするポイント

ここでは、第二新卒の職務経歴書で採用担当者が注目する点について解説します。短い職歴でも、業務を通じての学びや今後のポテンシャルをどうアピールするかが重要です。

仕事に対する姿勢・人柄

第二新卒の職務経歴書では、職歴よりも「仕事に対する姿勢」や「人柄」が重視されます。採用担当者は、あなたがどのように仕事に取り組むか、今後の成長可能性を見ています。

素直に学ぶ姿勢や、周りと協力して成果を出すチームワーク能力などをエピソードで具体的に伝えることで、企業はあなたの将来のポテンシャルを評価します。特に短い職歴でも、自分の考えや姿勢をしっかりアピールしましょう。

業務経験、スキル

職務経歴書に記載する際、少ない経験であっても、どのように業務に取り組んだかや、どんなスキルを活かしたかを具体的に書くことが大切です。採用担当者はスキルそのものだけでなく、そのスキルをどのように学び、どんな場面で役立てたのかを重視します。

技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション力や問題解決能力など、幅広いスキルを自信を持って伝えましょう。

職歴なしとは書かない!

たとえ正社員としての職歴が短くても、「職歴なし」と書かないようにしましょう。アルバイトやインターン、ボランティア経験でも立派な経験として評価されます。

具体的に何を学び、どう貢献したかを明確にし、そこで得たスキルや成長を強調しましょう。重要なのは、少しの経験でも自分がどれだけ成長し、どんな価値を発揮したかをアピールすることです。

職務経歴書を書く際の注意点・コツ

ここでは、職務経歴書を書く際に意識すべきポイントや、より効果的に内容をまとめるためのコツを解説します。

転職理由、将来像が明確であるか

職務経歴書には、転職理由将来像がしっかりと記載されていることが重要です。自分がなぜ転職を考えたのか、そしてその企業でどのように成長したいかを伝えましょう。

また、その内容が一貫していることがとても重要です。転職理由と将来の目標がつながっていることで、採用担当者に納得感が生まれ、真剣さや熱意が伝わります。

具体的なエピソードを交えながら、自分のキャリアビジョンを明確に書きましょう。

社会人の基礎マナーがあるか

職務経歴書の内容はもちろん、書き方や形式からも社会人としての基礎マナーが問われます。誤字脱字がないか、適切な敬語を使っているか、読みやすいフォーマットで書かれているかなど、細部にわたる配慮が必要です。

これらの点がきちんとできていることで、ビジネスマナーや注意力をアピールすることができます。また、経歴書のレイアウトも清潔感があり、見やすいかどうかを確認しましょう。

業務内容、スキルは正直にポテンシャルで勝負

第二新卒は、まだ社会人経験が浅いため、業務内容やスキルは過大なアピールや事実と異なる内容など現実味に欠けるものを書くのではなく、正直に書きましょう。

面接時に詳細を質問された場合にも、自信を持って対応できるため重要です。たとえ未経験の分野であっても、「学び続ける姿勢」や「新しいことへの挑戦心」をしっかり伝えることで、採用担当者に成長の可能性を感じてもらうことができます。自信を持って、これからの成長をアピールしましょう。

ここまで、職務経歴書を書く際の注意点とコツを解説してきましたが、一貫して内容が論理的で整合性があることが重要です。

職務経歴書全体を通じて、あなたがどのように成長してきたか、そして今後どのように貢献できるかを一貫して伝えることで、採用担当者に説得力のあるメッセージを届けることができます。

第二新卒の方向け!職務経歴書を書く手順【例文あり】

第二新卒の方向けに職務経歴書の作成手順を例文も交えて紹介していきます。

事前準備

まず、いつからいつまで何の職についていたのか、業務内容、実績を明確にしましょう。

次に、自分の職歴の中で携わってきた業務、身に着けたスキルを洗い出しましょう。新人研修で学んだ社会人としてのマナーなども重要です。

また、志望する企業への下調べも入念に行い、自分の経験、スキルがどのように志望企業で活かせるのかも一緒に考えると良いでしょう。

業務への姿勢や成果を書き出す

第二新卒はまだ経験が浅く、携わった業務やそれに伴う成果があまりないかもしれません。しかし、第二新卒に対し、企業は人柄や業務に取り組む姿勢を見ています。

自分がどのように業務に取り組み、どのような点を意識していたか、や信頼関係の構築や業務の効率化なども重要事項になります。出来るだけ多く書きだしましょう。

転職の動機を書きだす

どうして転職したいと思ったのか、自己の経験と志望企業の事業内容や社風を関連付け、論理的な内容になるよう書きだしましょう。

自己PRの要素を書き出す

第二新卒は、業務経験が浅いため、自己PRはとても重要になってきます。職歴がない場合はもちろんですが、インターンやアルバイトでの経験やそれらで得たスキル、またそれがどのように志望企業で活かせると考えているのかという事を書き出しましょう。

特に志望企業で自分のスキルがどのように活かせるのかを上手く書くことは採用の合否において重要であるため、志望企業のリサーチをしっかり行った上で考えると良いでしょう。

第二新卒の職務経歴書の例

第二新卒の方の職務経歴書の例文を紹介します。

営業職の場合

氏名: かけあし太郎
生年月日: 1997年1月1日
住所: 東京都◯◯区◯◯町◯◯丁目◯◯番
電話番号: 090-1234-5678
メールアドレス: takehashitaro@example.com


学歴

2015年4月 – 2019年3月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 卒業


職歴

株式会社〇〇 営業部(2019年4月 – 2022年2月)

  • 担当エリア:東京都内中小企業向けの法人営業
  • 業務内容:既存顧客フォロー、新規顧客開拓、提案営業

実績:

  • 入社1年目で社内表彰を受け、担当顧客のニーズに合わせた提案を工夫し、1か月間の成約件数を社内平均の1.2倍にしました。特に、顧客フォローの手厚さが評価され、リピート顧客が増加しました。
  • 顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、顧客課題に応じた解決策を提案することで、成約率が向上。

スキル
  • 提案型営業のスキル
  • Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)
  • プレゼンテーション能力
  • 顧客管理システム(CRM)の運用経験

自己PR

前職では、BtoB営業を担当し、お客様との信頼関係を築くことを最も大切にしてきました。お客様のニーズを傾聴し、そのニーズに基づいた提案を行うことで、結果として顧客満足度を向上させました。例えば、ある既存顧客からの新規案件を受注した際には、競合他社よりも密なコミュニケーションを取ることで信頼を獲得し、大規模な案件を成功させました。この経験から、業務において「人との関わり」を大切にし、チーム内外からも信頼を得てきました。今後もお客様のニーズに即した柔軟な対応で、企業の発展に貢献したいと考えています。


志望動機

貴社の製品が多様な業界で提供されている点に大変興味を持ちました。私の営業経験では、複数の業界に対応した提案力が強みです。貴社の事業拡大において、これまで培ったスキルを活かし貢献できると感じています。また、貴社が大切にされている「お客様との信頼関係を重視する」という理念に共感しており、さらなる成長を遂げつつ、貴社の発展に貢献していきたいと考えています。


エンジニア職の場合

氏名: かけあし太郎
生年月日: 1997年1月1日
住所: 東京都◯◯区◯◯町◯◯丁目◯◯番
電話番号: 090-1234-5678
メールアドレス: takehashitaro@example.com


学歴

2015年4月 – 2019年3月 ◯◯大学 工学部 情報工学科 卒業


職歴

株式会社〇〇 IT部門(2019年4月 – 2022年2月)

  • 担当業務:社内システムの運用・保守、システム障害対応

実績:

  • システム障害の対応時、原因追及を迅速に行い、平均復旧時間を15%短縮しました。
  • 自動化スクリプトを開発し、月次作業の効率化を実現。これによりチーム全体の作業時間を削減しました。

スキル
  • システム運用・保守のスキル
  • 自動化スクリプトの作成(Python, Bash)
  • ネットワーク管理の基本知識
  • Linuxサーバ運用経験

自己PR

前職では、インフラエンジニアとして社内システムの安定稼働を担当してきました。特にシステム障害時の迅速な対応や、日常業務の改善を心掛け、自動化スクリプトの導入で作業効率を向上させました。例えば、定期的に行われるバックアップ作業を自動化することで、他のプロジェクトに時間を割くことができる環境を整えました。システムの運用保守にとどまらず、常に新しい技術を学び続け、より高度な技術開発にも貢献したいと考えています。


志望動機

貴社が革新的なプロジェクトに常に取り組み、最新の技術を取り入れている点に強く惹かれました。私の経験は主に運用保守ですが、トラブル対応や自動化のスキルを活かし、貴社のインフラ構築に貢献できると確信しています。また、技術の学びを続け、さらなる成長を遂げながら、貴社の発展に貢献したいと考えています。

第二新卒の職務履歴書|よくある質問

よくある質問をまとめました。

1カ月や半年で辞めた職業でも書いていい?

基本的には、1カ月や半年で辞めた職業も職歴として記載することが推奨されます。特に企業側がその期間を確認できる場合、省略することは避けた方が良いです。

ただし、短期間で退職した理由を明確に説明できることが重要です。例えば、契約期間が決まっていた仕事や、自分に合わないと判断した場合、正直にその理由を記載することで、誠実さをアピールできます。

転職をする際職歴は省いていい?

基本的には職歴を省くことは避けるべきです。企業は履歴書の信頼性を重視しており、職歴を省略することは誤解や不信感を招く可能性があります。

例外もありますが、企業のバックグラウンドチェックや面接で質問された際にはリスクになるので基本的にはすべて書くのが理想的です。

新卒と第二新卒の違いはなに?

新卒と第二新卒の違いは、主に社会人経験の有無とその長さにあります。

新卒は、大学や専門学校などを卒業してすぐに初めての就職活動を行う人を指し、一般的に社会人経験が全くない状態です。企業は、新卒をゼロから教育し、長期的に成長させることを期待します。

第二新卒は、卒業後に一度正社員として就職し、1~3年程度の短期間で転職を考える人を指します。この層は、基本的なビジネスマナーや業務経験を持っており、企業にとっては即戦力として期待される一方、成長のポテンシャルも大きいのが特徴です。

企業は、新卒にはポテンシャルを重視して長期育成を期待し、第二新卒には即戦力と成長余地の両方を求めることが一般的です。

第二新卒で新たなキャリアを築こう!

職務経歴書は、第二新卒にとって自分の成長や意欲を伝える重要なツールです。経験が浅い場合でも、業務で学んだスキルや姿勢を具体的にアピールしましょう。

短期間の職歴でも、何を学び、どのように貢献したかを強調することが大切です。自己PRでは、柔軟性や成長意欲を伝え、志望動機は応募企業の理念や事業内容との関連性を示すことで、一貫したメッセージを届けられます。しっかりと準備し、自信を持って臨みましょう。

監修者名:株式会社EaseCareer

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